クエン酸と重曹でキッチンをエコ掃除をする
先日、朝の情報番組を見ていたら、最近の大掃除は、年末ではなく、衣替えをするこの季節にやるひとが多くなっているのだそうです。
理由は次の3つだそうです。
- 今の季節だと年末より室温が高いので油汚れが落ちやすい。気温8度と20度で汚れの落ち方の違いを実験していましたが、その差は歴然でした。
- 冬よりも今の時期の方が湿度が高いので静電気が発生しにくくほこりが取りやすい。
- まもなく梅雨の時期を迎えます。カビの除去または、発生を予防するためにもこの時期がベスト。
もともとアメリカでは、年末に大掃除する週間はなく、春にやるものなのだそうです。なので大掃除は英語でspring cleaningというのだとか。確かに、年末の寒い中、窓を開け放って凍えながら掃除をするのは、新年を迎えるという気持ちが切り替わるという効用はあるものの、効果的かどうかとう点では疑問ですね。
と、前置きが長くなりましたが、今回は、クエン酸と重曹を使ってキッチンを掃除する方法をご紹介しようと思います。キッチンは油が飛び散ったり、焦げ付いたりで頻繁に掃除したいところですが、忙しいとついつい後回しにしがち。しかも、食べ物を扱うところということで、なるべく自然なものを使いたいものです。
そこで、重曹とクエン酸の登場です。少しまえに流行したので、いまでは100円ショップでも手に入ります。それぞれこんな性質です。
重 曹(炭酸水素ナトリウム) | クエン酸水 | |
使用方法 | そのまま汚れに振りかける | 水に溶かす |
重曹水を作る場合は、水200CCに重曹大さじ1 ※重曹の飽和量は8%なのでそれ以上は溶けない |
2%クエン酸水 水200ccにクエン酸小さじ1 濃くしたい場合は4-5% 水200ccにクエン酸小さじ2 ※クエン酸の飽和量はクエン酸133g/水100g(221cc:100cc) |
|
pH | 約8 | 約4~5 |
性質 | 弱アルカリ性 | 弱酸性 |
酸性の汚れ、クレンザーの代わりに(台所の油汚れ、浴室の皮脂の汚れ) ※石油系の汚れは落ちません |
アルカリ性の汚れ(カルシウム成分、水垢アンモニア、石鹸カス) |
それでは使い方です。
<重曹>
- 弱アルカリ性
- レンジフード・コンロまわりのアブラ汚れに効果的です
- 台所のパイプクリーナー
- 排水溝のヌメリとり
- クエン酸水で清掃した後の中和剤
<使い方>
何年も掃除をしていなくてべたべたに固まったアブラに振りかけて数分置き、ボロ布で拭うか、へらでこそぎ落とすとアブラと一緒に固まって汚れがとれます。ちょうどガム状になります。また、焦げや油が付いたフライパンには、水を少し入れて煮立てて、そこに重曹を一杯入れると、一気に発砲して汚れが落ちます。爽快感があります。あとは、ぼろ布でぬぐうだけで簡単に落ちます。キッチン洗剤とスポンジでごしごししなくてもいいので楽ちんです。
アブラや焦げでガチガチになった五徳や受け皿もぐつぐつ煮ておいて、同じ方法でやればそれなりに汚れが取れます。
<クエン酸>
- 弱酸性
- カランや蛇口の水垢取り
- バスタブ、洗面器の石鹸カス
- 洗面鏡の水垢
- 洗面・浴室の排水管の臭いとり
- 洗濯槽の石鹸カス
- 重曹で清掃した後の中和剤
- ポットの湯垢
- キッチンの水垢
- 便器の黄ばみ
<クエン酸水のつくり方>
- 酸濃度4~5%のクエン酸水(市販のお酢程度の酸濃度です):小さじすり切り1杯(5cc)に水カップ1/2(100cc)
- 酸濃度2%前後のクエン酸水(スプレーしたり汎用性の高い酸濃度です):小さじすり切り1杯(5cc)に水カップ1(200cc)
<使い方>
- ポットの湯あかには、大さじ3~4杯のクエン酸を満水のポットに入れ90分沸騰した後、湯を捨てよくすすげば水あかはきれいにとれます。
- カルキによるキッチンの水あかは、気になる部分にクエン酸水をスプレーし、数時間から一晩おいて、スポンジなどでこすり落とします。洗浄した後は、よく熱湯を流してすすぎます。
- 排水溝の詰まりや消毒には、重曹1/2~1カップを排水溝にふりかけ、クエン酸を1カップ排水に流すと発砲して汚れを浮かせます。しばらく放置した後、よく熱湯を流してすすぎます。
- 重曹掃除後の中和に、クエン酸水をスプレーし、リンス剤として活用すると良いです。
- トイレ掃除、脱臭、便器の黄ばみなどの結晶性の汚れ落しには、直接かけてそのまま放置し汚れを浮かせておいて、こすりとります。トイレのアンモニア臭も中和されます。
※有害ガスが発生することがあるので塩素系漂白剤・カビ取り剤との併用は危険です。ご注意ください。
次回は、実際にレンジ周りを掃除した過程と結果をレポートします。
靴底を修理する
2010.4.16の朝日新聞朝刊に「節約志向 自分で『お直し』」という記事が載っていました。
壊れたら買い換えるのではなく、自分で修理して使おうという動きが広まっているとのこと。例として、靴底、傘、畳表、じゅうたんの穴などの補修用具があげられていました。
我が家は以前から靴底の補修剤を使っていたんですが、最近は忙しくて、やろうやろうと思っていてもなかなか出来なかったので、これを機会にやってみました。
今回直すのは、この靴です。
歩き方が悪いせいかヒールの片減りが激しくて、すでにビスがでている状態です。うーん、ここまでほっとくか。。。
特段高価な靴ではないのですが、このご時世、まだまだ履けるのに簡単に買い換えてはいられません!
必要なのは、靴底修理用の補修材(ボンドみたいなやつ)とセロテープ、あと、下に敷く新聞くらいです。補修剤は、ホームセンターで1000円弱くらいだったような覚えが。
さて、修理です。 事前に、使い終わった歯ブラシか何かで靴底の砂やほこりを取ってきれいにしておきます。
次に、ボンドがのりやすいように、付属の紙ヤスリで減っている面をこすります。所詮底はゴムなのでこすればこするほど削れるので、まあ、適当に。
次に、ボンドを流し込む外枠をつけます。付属の薄いプラ板をかかとに巻き付けて、セロテープで留めます。かかとの高さとプラ板の縁の高さをそろえるのがコツです。
いよいよボンドを流し込みます。減っているところに直接むぎゅっといきます。後からへらでならすので、でこぼこしていてもいいですが、量は、乾いたときに肉減りがすることも考えて多めがよいようです。どうせ多少厚くても歩いているうちにまた減っちゃうんだし。
付属のへらでならします。なるべく平らにすることも大切ですが、ボンドがかかとの減ったところの表面まで到達しているかを良く確認します。ここにくっつかないと、歩いているうちにはがれてきます。下の写真右だと、かかとの縁にボンドが浸透しているのが分かるでしょうか。
まあ、こんな感じで2足修理しました。1日乾燥すれば固まります。はみ出しがあったり、厚すぎたりしたら、ヤスリかけたり、はさみで縁を丸く切ったりします。
これで完成です。補修材のチューブはきっちりふたをしても、ほっておくと、何ヶ月かで堅くなるので、一度にたくさんの靴を修理して使い切るようにした方が良いです。
ちなみに、2年前にこの補修材で修理した靴です。(手持ちに黒い補修材しかなかったので白いソールに黒になっちゃいました)ボンドだけがベラッとはがれるようなことはなく、きっちりくっついてソールと一体になって減っているのが分かります。